ZINE

ZINEを作ってみた。

なぜかというと、DUCATI Etar 35mm/f3.5 で撮った写真を見直していたら、まとめてみたくなってきたからだ。
DUCATI Etar 35mm/f3.5は、とにかく小さくて親指ほどの大きさしかない。そのせいか、このレンズを使うときの気分というのは、他のレンズとは異なるものがあって、即興的に撮りたくなる。それが写真にも表れてくるようで、一連の写真が一つの軸でまとまっているように思えるのかもしれない。

どういう形でまとめるかということで、最初はブログへの投稿を考えたけど、なんだかピンとこない。いろいろ考えているうちにZINEにすることにした。ZINEとは、個人の趣味で作る雑誌のことだそうで、magazineを短くした言葉とも言われている。小冊子といってもいいかもしれない。小冊子なら、写真から感じる即興性とも相性が良さそうである。

フジフィルムが運営している、その名もPhotoZINEというサイトがあって、そこで簡単に作ることができた(他にも色々とサイトがあるに違いない)。3つのタイプ(BOOK、MAGAZINE、SLIM)から選択し、画像をアップロードして、ページに合わせて並べていくだけである。並べるのは自分でやってもいいし、自動的に並べてくれるサービスもある。ページ数も指定できるし、サイズも選べる。もっとも、ページ数を多くしたり、サイズを大きくすれば値段も上がってくるが、それは予算に合わせればいい。冊数も1冊から注文できる。今回は、お試しということでMAGAZINEタイプ(ホッチキス製本)、A5サイズを選択し1冊だけ注文してみた。お値段はページ数にもよるが、12ページで約600円からとなる。サイトには、注文から10日ぐらいかかると書いてあったが、数日後には届いた。

届いてみてまず驚いたのは紙が厚いこと。ZINEでよく見かける紙に比べ、厚くてしっかりしている。印刷もZINEの中では質が高いのではないかと思う。正直なところ、それほど期待していたわけではなかったので、作ってみて良かったなと思っている。数冊程度の製作なら金額的にも、質的にも満足できるのではないだろうか。

昼下がりの散歩から #147





東大和市にある東京街道団地と、その近くにある上仲原公園を久しぶりに訪れた。
東京街道団地は建て替えられて、かつての面影はすっかりなくなってしまった。建て替え前は、送電線の鉄塔に沿って道があったはずだけれど、新しい建物や駐車場の配置に合わせて道筋も変わってしまったようだ。しかし、鉄塔はそのまま残っていたので、それを目印にかつて道だったところを想像してみる。

一方、上仲原公園は昔のまま変わらないようだ。壁画や小高い丘のてっぺんにある四阿が懐かしい。

東大和, 東京
Higashi-Yamato, Tokyo

記憶の中のカメラ女子



彼女が持っているのは、望遠レンズを付けたオリンパスOM-1。

カメラ女子という言葉を耳にするけれど、オシャレに写真を楽しむ女子のことだそうで、言われてみれば街中でカメラを下げた女性を目にすることが多くなった気がする。楽しみ方も様々で、デジタルネイティブと思われる人がアナログカメラを使っているのを見ると、そのギャップがいいなぁと思う。

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さて、種明かしをすると、実はこれらの写真は最近のものではない。
37年前の1982年、季節はちょうど今と同じ、桜の咲くころ。二人で公園へ行ったときに撮ったもので、当然のことながら、デジタルカメラは影も形もない時代。このとき、私はミノルタXDに50mmを付けて彼女を撮っていたはずである。

先日、実家に行った際に整理していたら出てきた写真で、これを見たとき、まさしくカメラ女子ではないか、と思った。

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40年近く前のプリントやフィルムは、経年により色が褪せ、汚れもついていた。そこで、フィルムをスキャンして再生処理を施したところ、写真は見違えるほど綺麗になり、まるでつい最近撮ったかのようになった。綺麗になった写真を眺めていたら、当時の記憶や感覚がまざまざと蘇ってきて、時間の遠近感が狂ってしまったのか、今でもあの頃のままの彼女がいるような気がした。

記憶の中のカメラ女子は、琥珀の中に閉じこめられた太古の昆虫のように、16歳のままなのである。